元女博司のブログ

2017年4月24日月曜日

長沢先生


4/22(土)、母校であるセツ・モードセミナーが閉校しました。
今年、恩師の長沢先生の生誕100周年を記念しての展覧会が開催され、伝説化した長沢節氏の存在の大きさを再確認し、それぞれの思い出が語られている今日この頃です。

私は1991年から1996年の5年間の若き20代の前半を、この場所で過ごしました。
定員をオーバーする程の応募者数の時代、先生もとてもお元気で、パワフルで充実した日々は私にとって本当に宝物です。
最初の2年間の本科生だった頃に、講師としてOBのペーター佐藤さんをはじめ、様々なプロフェッショナルな方々のお話しはとても勉強になりましたし、貴重な体験をさせて頂きました。

日々の先生と行うデッサン、また水彩の授業、野外での写生会、毎年催されたセツ・アート展への出展に向けた取り組みなど、どれもがかけがえのないものです。

4年目のセツ・ゲリラとしての活動、そして学校だけではなく個人としての初の個展への挑戦などしました。セツ・ゲリラの時に私が発案して、手作りアートブックを作成してセツ先生に承諾を得て、渋谷パルコブックセンター、六本木の青山ブックセンター、銀座月光荘で取り扱って頂きました。

ゲリラの時に銀座の文藝春秋画廊での先生の個展のお手伝いをした時に、帰りに’鳥ぎん’の焼き鳥と釜飯のお店に連れて行ってくださった事や、私の初の個展を月光荘の画室で行った時に、おそれ多くも先生が自ら足を運んでわざわざ見に来て頂いた事は、大きな励ましでした。


*セツ・ゲリラBOOKを手にする先生
1996年 於:セツ校舎の事務所内


*1996年5月 於:月光荘画室(銀座)

先日、最後のお別れを惜しみに学校を訪れました。通っていた20年前より劣化して痛んだ箇所はあったものの、何も変わる事のない場所でした。後継者の秀さんとテラスで軽く言葉を交わさせて頂き、懐かしい100円のカフェオレを頂いて、とても有意義なひとときでした。
セツ先生、そして秀さん、本当にありがとうございました。